健康習慣のために青汁を飲んでいる方も多いと思います。
そこで、ただ単に野菜不足解消のために青汁を飲むのではなく、
二次効果も期待して青汁を飲むようにするのはいかがですか?
この記事では、機能性表示付きの青汁についてお話しします。
機能性表示食品とは
機能性表示食品とは、科学的根拠に基づいた機能性を表示している商品のことです。
販売企業(民間事業者)の責任によって、安全性や機能性が評価・表示されています。
国によって安全性や機能性が評価・表示された食品のことを特定保健用食品(トクホ)といいます。
機能性表示食品は医薬品ではないため、疾病の治療・予防を目的としたものではありません。
また、疾病に罹患していない方(未成年者、妊産婦、授乳婦を除く)を対象とした食品です。
過剰摂取により、健康増進効果を得られるものではなく、
規定量の摂取により、その効果を得られる可能性のある食品です。
機能性成分が自分の体質に合わない場合は、まったく結果が出ないこともあります。
機能性表示がされている「おすすめ青汁9選」
機能性表示がされている青汁の中で、
機能性成分の配合量が多いものや、効果が得られそうなものを抽出してみました。
青汁フルーツミックス(伊藤園)
- 機能性成分:グアーガム分解物(食物繊維)3.5g
- 機能性表示:食後の血糖値の上昇を抑える
腸内環境を良好にする
グアーガム分解物とは水溶性の食物繊維の一種です。
医療現場でも使われることがあり、その機能性の高さから注目されている成分です。
グアーガム分解物には、他の食物繊維と同様に食後の血糖値の上昇を抑える効果が報告されています。
この効果に関しては、高確率で得られると考えて良いと思います。
使用するタイミングとしては、食事の前や間食(甘いもの、スイーツ)の前に食べて、血糖値の急上昇を防ぐようにすると良いでしょう。
また、グアーガム分解物により善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を良好にする効果も報告されています。
この効果に関しても、得られる可能性は高いと思います。
ただ、そもそも食物繊維は善玉菌のエサになるため、食物繊維に共通した効果であるともいえます。
腸は第二の脳とも言われていますので、腸内環境が劣悪な人には是非飲んでいただきたいです。
腸内環境に期待したい場合は、いつ飲んでも大丈夫ですが、継続して飲むようにしましょう。
メタプロ青汁(井藤漢方製薬)
- 機能性成分:難消化性デキストリン(食物繊維)5g
- 機能性表示:脂肪の吸収を抑える
糖の吸収を抑える
おなかの調子を整える
難消化性デキストリンは水溶性の食物繊維の一種です。
難消化性デキストリンには、他の食物繊維同様に食後の血中中性脂肪の上昇を抑える効果、食後血糖値の上昇を抑える効果、整腸作用が報告されています。
グアーガム分解物も難消化性デキストリンも食物繊維の作用なので、
この効果に関しても、高確率で得られると考えて良いと思います。
グアーガム分解物同様、食事の前に飲むようにすると良いでしょう。
整腸作用に関してはグアーガム分解物の方がやや強いと思います。
私は胃腸が弱いので、難消化性デキストリンの方がお腹が痛くならずに便通だけが改善します。
Wの健康青汁(新日本製薬)
- 機能性成分:エラグ酸3mg
GABA20mg - 機能性表示:肥満気味の方の体脂肪、血中中性脂肪の減少をサポート。
高めの血圧を下げる。
Wの健康青汁には「エラグ酸」と「GABA」の2つの成分が入っています。
エラグ酸は、BMI25~30(肥満)の方に対して体脂肪・血中中性脂肪・(体重)・(BMI値)・(ウエスト周囲径)・(内臓脂肪)などを低減させると報告されています。
この効果に関しては、肥満者であれば得られる可能性はあると考えます。
一方BMI25未満の標準体型・痩せ体型のひとには効果が期待できないでしょう。
また、エラグ酸の作用機序は中性脂肪が作られるのを抑える働きと脂肪酸の分解を促進してエネルギー消費を亢進することによるものです。
このことから、エラグ酸を摂りつつ、運動をしてエネルギー消費を促すことも大切です。
GABAには、血圧が高めな方の血圧を低下させる効果があると報告されています。
この効果に関しては、得られる可能性はあると思います。
また、GABAは玄米や発酵食品など普通の食品にも含まれている成分で、安全性が高いことが特徴です。
血圧が高めな方は、試してみる価値はあるかと思います。
どちらの効果に関しても、飲むタイミングはいつでも大丈夫です。
しかし、12週間以上継続して摂取する必要があり、効果が実感できた場合は飲み続けないとその効果は継続して得られない可能性が高いです。
さらっとおいしい青汁(大正製薬)
- 機能性成分:エラグ酸47mg
- 機能性表示:コレステロールや中性脂肪が気になる方の
LDL(悪玉コレステロール)中性脂肪を低下させる
先ほどの商品と同じくエラグ酸が配合された青汁です。
先ほどの商品はエラグ酸3mgだったのに対し、さらっとおいしい青汁は47mgも入っています。
エラグ酸は3mgの摂取により効果があるとする報告もありますが、
47mgの摂取により効果があるとする報告もあります。
47mgの摂取による研究では、LDLコレステロールや中性脂肪を低下させたと報告されています。
また、先ほどの商品と異なる点として、「肥満者」という前提条件が付けられていないことがポイントです。
そのためエラグ酸47mgを配合したことにより、標準体型・痩せ体型の方でもその効果を得られる可能性があるということです。
LDL・中性脂肪が気になる方は試してみる価値はあるかと思います。
GABA青汁(新日配薬品)
- 機能性成分:GABA100mg
- 機能性表示:高めの血圧を低下させる
睡眠の質(眠りの深さ)を向上
2つ前の商品と同じくGABAが配合された青汁です。
2つ前の商品はGABA20mgだったのに対し、GABA青汁はGABA100mgも入っています。
GABAは12.3mgの摂取により血圧に効果が期待できるとされており、
100mgの摂取では深い睡眠時間が増加すると報告されています。
これは、GABAのもつリラックス効果によるものと考えられています。
この効果に関しては、得られる可能性はややあると思います。
精神的なもののため、人それぞれ効き方が異なる可能性が高く、機能性表示されているものの若干信用できない感じも否めません。
また、眠りの深さを実感するのも難しいため、効果があるか否か判断しにくいと思います。
効果を期待したい場合は、効果を十分に得られるように就寝の30分~1時間前に飲むようにすると良いでしょう。
葛の花イソフラボン青汁(東洋新薬)
- 機能性成分:葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)35mg
- 機能性表示:体重 ウエスト周囲径を減らす
内臓脂肪と皮下脂肪を減らす
葛の花イソフラボン青汁は、BMI25~30(肥満)の方に対して腹部脂肪面積・体重・胴囲を減少させると報告されています。
この効果に関しては、肥満者では効果を得られる可能性はあります。
ただ葛の花イソフラボンの作用機序は脂肪への再合成抑制と脂肪のエネルギー消費によるものとされているため、
摂取するだけではなく、ある程度の運動によるエネルギー燃焼も必要になるでしょう。
飲むタイミングはいつでも大丈夫ですが、12週間以上継続して飲み続ける必要があります。
美長命青汁(ナチュレライフ)
- 機能性成分:ボタンボウフウ由来クロロゲン酸16.8mg
- 機能性表示:本品にはボタンボウフウ由来クロロゲン酸が含まれます。ボタンボウフウ由来クロロゲン酸は、食後に上がる血糖値を抑える機能が報告されています。
クロロゲン酸には、食後の血糖値の上昇を抑える効果が報告されています。
この効果に関しては、得られる可能性はあると思います。
ただ研究報告数が少なく、食物繊維の食後血糖値上昇抑制効果には劣るかなという印象です。
クロロゲン酸はコーヒーなどに含まれているポリフェノールの一種であり、安全性は高いと考えられます。
血糖値以外でも様々な健康効果が期待されている栄養成分のため、
健康の維持・増進目的での選択はおすすめできます。
乳酸菌が入った青汁プレミアム(世田谷自然食品)
- 機能性成分:植物性乳酸菌K-1 500億個
- 機能性表示:乳酸菌K-1がお腹の調子を整え、お通じを改善
植物性乳酸菌K-1株には、2週間の摂取で便通が改善することが報告されています。
この効果に関しては、人によっては得られると思います。
そもそも乳酸菌は、人によって合う乳酸菌・合わない乳酸菌があり、
ブルガリアヨーグルトで整腸作用が得られる人もいれば、得られない人もいます。
ナチュレ恵ヨーグルトで整腸作用が得られる人もいれば、得られない人もいます。
私の場合、ブルガリアヨーグルトで整腸作用を得られたものの、ナチュレ恵ヨーグルトに変えたら腹痛の回数が減り、さらに効果を実感できるといったことがありました。
そのため、その人の体質に合う乳酸菌を探すことが大切です。
また体質は日々変化するため、合っていると思っていた乳酸菌が合わなくなることもあります。
そのため、乳酸菌が入った青汁プレミアムを2週間継続して飲んでみて、整腸作用が得られれば「植物性乳酸菌K-1株が体に合う」ということです。
乳酸菌に関してはいろいろな商品を試して、自分の体に合うものを探すことが一番大切です。
今現在腸内環境が優れていない人は、乳酸菌が入った青汁プレミアムを試してみるのも良いでしょう。
すっきり腸快青汁(健翔)
- 機能性成分:クマイザサ由来ホロセルロース2.2g
- 機能性表示:お腹の調子を整える
排便回数を改善
便の臭いを整える
クマイザサ由来ホロセルロースには、排便回数の増加、便の臭い、お腹の調子について改善したと報告されています。
食物繊維による整腸作用とは異なり、
「排便回数の増加」「便の臭い改善」「お腹の調子改善」と報告されている点が期待できます。
食物繊維ほど研究報告数があるわけではないですが、1957年から使用されており実績が豊富で安全性が高く、研究の質も高いため、効果は実感しやすいと考えます。
排便習慣やお腹の調子が優れない方は試してみる価値はあると思います。
まとめ
機能性についての評価をしてきましたが、
青汁+機能性ということであり、青汁の効果を得られることはもちろんのこと、
さらにプラスでこれらの効果も得られる可能性があります。
特に青汁を飲んでいる方は健康意識が高い方だと思いますので、
ただの青汁ではなく、付随して効果の得られる青汁を選んでみるのも良いのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考
伊藤園 充実野菜 青汁フルーツミックス(H908) |機能性表示食品データベース
W(ダブル)の健康青汁a(F315) |機能性表示食品データベース
コレス&ミドルケア さらっとおいしい青汁(H125) |機能性表示食品データベース
九州GreenFarm(グリーンファーム)カラダケア GABA(ギャバ)青汁(H219) |機能性表示食品データベース
葛の花イソフラボン青汁(B381) |機能性表示食品データベース