「緑茶って健康にいいって聞くけど、何がいいの?」
「緑茶の栄養や効果について知りたい」
などの疑問はありませんか?
この記事では、緑茶の栄養や成分とそれに期待できる効果についてお話しします。
緑茶の種類
一括りに「緑茶」といっても、実は抹茶からほうじ茶まで様々な種類があります。
食品成分表2020では、緑茶として「玉露・せん茶・抹茶・番茶・ほうじ茶・玄米茶」の6つが収載されています。
また、食品成分表に収載されている「浸出液」の値では、それぞれ茶葉の重量、温度、時間などが異なりますので、
市販の緑茶を6つの緑茶のどれかに当てはめるのは、厳密にいうと難しいです。
ただ、食品成分表に収載されているものの中では、「せん茶・浸出液」が市販の緑茶に近しいと思われますので、その値を参考にお話ししていきます。
以降、せん茶・浸出液のことを緑茶と指し、説明していきます。
緑茶の栄養や成分と効果について
緑茶には、カリウム・ビタミンCが比較的多く含まれています。
また、栄養以外では、カテキン・テアニン・カフェインなどの成分が含まれています。
こられの栄養や成分により、いくつかの健康効果が期待されています。
カリウム
緑茶(せん茶・浸出液)500ml当たり、140mgのカリウムが含まれています。
カリウムは細胞内液の浸透圧の維持や酸塩基平衡などに関わっており、
ナトリウムを排泄する作用もあることから、血圧を正常に保つ働きがあります。
ビタミンC
緑茶(せん茶・浸出液)500ml当たり、30mgのビタミンが含まれています。
ビタミンCには抗酸化作用があり、シミやしわを防ぐなど老化予防・アンチエイジングに期待ができます。
また、せん茶浸出液は90℃1分で浸出させた液体の成分値であるため、緑茶に含まれているビタミンCは熱に強く、温かい状態で飲んでも問題ないとされています。
カテキン
緑茶500ml当たり、150~180mg程度のカテキンが含まれています。
カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶の苦味や渋味となる成分です。
カテキンの中にもいくつか種類があるのですが、緑茶にはエピガロカテキンガレード(EGCG)という成分が、特に多く含まれています。
EGCGは強力な抗酸化作用が魅力で、ビタミンCの80倍もの坑酸化力を持っています。
それにより活性酸素の働きを抑え、老化防止やがん予防などに期待ができます。
さらに、糖質の吸収を抑え、インスリン分泌を促進させることで、食後血糖値の急上昇を抑える効果もあります。
さらに、抗菌・殺菌作用や免疫機能を活性化させる効果もあり、風邪の予防も期待できます。
抗菌・殺菌効果を得るために、緑茶でうがいをすることも効果的で、同時に口臭対策にもなります。
その方にもカテキンの作用はあり、血圧上昇抑制作用、血管を緩めて広げる作用、悪玉コレステロールの吸収を抑える作用、抗がん作用などが報告されています。
市販の緑茶を飲むだけで、これらの効果を得られるわけではなく、それ相応のカテキンの摂取が必要にはなりますが、これほど健康効果の期待できる成分は多くありません。
健康への第一歩として、カテキンが摂れる緑茶を選ぶようにすると良いでしょう。
テアニン
テアニンとはアミノ酸の一種で、緑茶のうま味成分の1つです。
テアニンには、リラックス効果があります。
テアニンを摂取すると、脳内のα波の出現頻度や回数を増やことや、ストレスを軽減させることが期待でき、副交感神経を優位にさせることでリラックス効果につながるとされています。
他にも、脳の情報伝達を助けることで記憶力と注意力を高める効果など、脳機能への嬉しい効果が期待できます。
カフェイン
緑茶500ml当たり、100mg程度のカフェインが含まれています。
カフェインには、眠気冷ましや集中力を高める効果が期待されています。
しかし、リラックス効果のあるテアニンがカフェインの覚醒作用をほどよく緩和させます。
それによりカフェインの副作用を強く受けずに、脂肪燃焼効果や冷え性改善効果などを受け取ることができると考えられています。
まとめ
緑茶に含まれるカリウム、ビタミンC、カテキン、テアニン、カフェインなどの栄養や成分により、様々な健康効果を得られることが分かりました。
緑茶1杯を飲むだけで、健康になるというわけではありませんが、
緑茶を飲むことで健康意識が高まり、健康習慣を構築するきっかけになるかもしれません。
日々の飲み物を緑茶に変え、生活習慣改善の第一歩にしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
大谷のキャンペーンやってて良いなと思って、「ついでにどうぞ」という気持ちでおーいお茶の写真を拝借していますが、おーいお茶のステマではありません。
伊藤園さん広告出稿お待ちしております。笑
※この記事は緑茶を飲むことによる、健康増進効果を示すものではありません。
緑茶に含まれる成分が健康効果を有していることは明らかになっていますが、緑茶の成分に頼るだけではなく主食・主菜・副菜の揃ったバランスの整った食生活を送ることが大切です。
参考
秋津壽男(監修). ”医者が教える 血糖値を下げる緑茶健康法”.宝島社,2024年6月,6~7.12~29ページ
お茶のカテキン含有量を徹底比較!含有量の違いとおすすめのお茶(お茶の荒畑園のこだわり情報)
緑茶にカフェインはどれくらい入ってる?カフェインの効能や緑茶レシピもご紹介!(クラシル)
↑その他にも、緑茶の効果や効果を高める飲み方について、この記事以上に詳しく書かれています。この記事を読んで緑茶を飲んでみようと思った方は、この本も読んでみてはいかがですか?