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【健康診断】腹囲・BMIの見方と対策

「腹囲が大きくなってしまったんだけど、どうしよう。」

「BMIはどのくらいが基準何だろう?」

などのお悩み・疑問はありませんか?

この記事では、健康診断で検査されることの多い腹囲やBMIなどの身体計測項目の見方や対策についてお話しします。

身体計測の各指標

身体計測では、

「腹囲」

「BMI」

の2つが主な指標です。

それぞれ一つずつ、お話ししていきます。

腹囲

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腹囲は、おへそを中心として測り、内臓脂肪の蓄積量を推測することができます。

基準値

男性:84.9未満

女性:89.9未満

男性85㎝以上、女性90㎝以上で異常値となり、メタボリックシンドロームと呼ばれる体型に当てはまるようになります。

異常値になる原因

腹囲が大きくなる原因としては、

生活習慣の悪化(食べすぎ、運動不足など)が大きく影響しています。

特に男性は内臓脂肪が蓄積しやすく、年齢とともに腹囲が大きくなってしまうため注意が必要です。


他の原因としては、高身長であることが考えられます。

低身長と高身長を比べると、明らかに高身長の人の方が体格がしっかりしているため、腹囲が異常値になりやすくなってしまいます。

BMI

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BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができる国際的な体格指数の一つです。

基準値

18.5~24.9

(高齢者ではやや異なる)

25以上で肥満となり、35を超えると高度肥満と定義されます。

反対に18.5未満は痩せ(低体重)となりますので、痩せすぎないようにもしましょう。

異常値になる原因

BMIが大きくなってしまう原因も、生活習慣の悪化が大きいです。

他には、筋肉量により体重が重い場合も異常値となってしまいます。

しかし、筋肉量が多い場合によるBMI増加は不健康な肥満体型とは違いますので、大きく気にする必要は無いでしょう。


反対に、若年女性などでは痩せ体型(シンデレラ体型:BMI18)が良いとしてSNS上で普及していますが、

痩せ体型には月経不順や低出生体重児の増加につながりますので、不健康な情報を鵜吞みにしないように正しい知識を持っておくことが重要です。

肥満の対策

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ここでは、腹囲over・BMI25以上の肥満体型の対策についてお話しします。

エネルギー摂取量の適正化

食事を食べすぎること(エネルギー過剰摂取)により、

体脂肪が蓄積していき、腹囲・体重が増加する原因になってしまいます。

そのため、食べすぎないように注意し、適正なエネルギー摂取量を心がけることが大切です。

目安としては、男性2200~3000kcal・女性1700~2300kcalです。

栄養バランスの良い食事

栄養バランスが異なることで、上手く代謝できなくなり脂肪が蓄積しやすくなってしまう可能性があります。

エネルギー源となる三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)はバランスよく摂るようにして、

微量栄養素(ビタミン・ミネラル)は必要量を満たすようにしっかり摂るようにしましょう。

ビタミン・ミネラルを摂り切れない場合は、サプリメントの使用なども検討すると良いでしょう。

運動習慣の構築

肥満を防ぐには運動習慣を構築することが一番重要です。

食事コントロールだけでも肥満を防ぐことはできますが、

年々体力・筋力が衰えていくことで、年を重ねるごとに肥満になりやすくなってしまいます。

体力・筋力を維持して基礎代謝を保つためにも、運動習慣を構築することは大切です。

今運動できている人は継続するようにし、

運動できていない人は散歩や階段の上り下りなどできることから始めましょう。

まとめ

健康診断の身体計測項目の見方と対策についてお話ししました。

腹囲・BMIともに生活習慣の悪化が主な原因です。

改善するためには適切な食生活や運動習慣の構築が重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。



参考

菅野義彦,「見方がわかれば味方になる!栄養指導にいかす検査値の読み取りポイント」,メディカ出版,2020年5月,18~19

奈良信雄,「オールカラー やさしくわかる 看護師のための検査値パーフェクト事典」,ナツメ社,2022年4月,33