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早食い防止のメリットや方法について【管理栄養士解説】

「なんで早食いは良くないの?」

「早食いを防ぐ方法が知りたい」

などのお悩みはありませんか?

この記事では、早食いをやめるメリットや早食いを防ぐ方法などについてお話しします。

何分までが早食い?

適切な食事時間は20~30分程度だとされています。

そのため、早食いの基準は20分以内と考えられます。

さらに、食事時間10分以内の場合は極度の早食いといえますので、早食いを改善するように意識しましょう。


早食いをすると、満足感が得られずについ食べすぎてしまうことがあります。

また、短時間で食事が胃腸に送られることになります。

そのため、食事量増加に伴う肥満、血糖値の急上昇、消化吸収不良などが起こる可能性があります。


その他にも、早食いによる健康面でのデメリットは数多くあります。

健康の維持・増進のためにも、早食いはやめるようにしましょう。

早食いをやめるメリット

肥満防止

早食いをすると、満腹中枢が刺激される前に食事を食べ終わってしまいます。

十分な満腹感が得られないと、追加で食事を取ってしまったり、食後のデザートを欲してしまうことになり、

食事量が増え肥満になりやすくなってしまいます。

早食いをやめると、適量の食事で満腹感を感じることができるようになり、肥満防止につながります。

脳の活性化

咀嚼により歯と歯がぶつかることで脳に刺激が送られ、脳機能の維持・活性化につながります。

早食いをするということは、咀嚼回数が少なくなるということでもありますので、

脳への刺激が減り、脳の機能低下(老化)が速まるリスクとなります。

脳を活性化させるためにも早食いをやめ、咀嚼回数を増やすようにしましょう。

胃腸への負担を減らす

早食いにより咀嚼回数が少なくなると、食べ物が小さくならないうちに胃腸へ送られることになります。

そうなると、消化・吸収がしにくくなり、胃腸に大きな負担がかかってしまいます。

胃腸に負担がかかると肌荒れや体臭の悪化など、様々な不調が起こる可能性があります。

胃腸への負担を減らすためにも、しっかり咀嚼して食べ物を小さく・細かくすることが大切です。

あごの筋力の維持

早食いにより咀嚼回数が少なくなると、あごの筋力が衰えやすくなってしまいます。

あごの筋力が衰えると、高齢になるにつれて常食(普通の食事)が食べられなくなるリスクが高まります。

そうなると、軟菜食、きざみ食、ペースト食などの食形態しか食べることができなくなってしまいます。

常食以外の食事だと、見た目の楽しみや本来の食感、風味などを味わうことができなくなってしまいます。

「死ぬまで好きなものを食べていたい」と思っている方は、早食いをやめ、しっかりと咀嚼をしてあごの筋力を維持するようにしましょう。

早食いを防ぐ方法

30回以上噛む

早食いの人は食事を噛む回数が少ない方が多く、中にはほぼ噛まずに飲み込んでしまう人もいます。

ひと口で30回以上噛むことを意識するだけでも、食事時間を増やすことにつながります。


食材を噛むことで、甘味やうま味を感じやすくなり、食事の満足度も上げることができます。

さらに、消化・吸収率が高まることや、あごの筋力の維持にも役立ちます。

硬い・大きいものを食べる

やわらかい食べ物や小さい食べ物は、噛み応えが無くすぐに食べ終えてしまいます。

白米ではなく玄米にする。

みじん切りや千切りではなく、輪切りや乱切りにする。

など、食材や調理方法を工夫して、噛まないと食べられないような料理にすることも効果的です。

ながら食いをやめる

ながら食いは、食事時間を長くしてしまいがちでもありますが、

早食い傾向のある人の場合、咀嚼回数が減り食事時間を早めてしまいます。

食事を食べる時は、食事に集中するようにしましょう。

一口量を増やしすぎない

急いでいると一口量が多くなり、早く飲み込もうとしてしまいます。

一口量は普通のスプーン1杯分ほどにして、少しづつ食べるようにすると良いでしょう。

一口ごとに箸を置く

一口ごとに箸を置くことで、その動作の時間だけ食事時間を増やすことができます。

早食い傾向のある人にとっては、かなり煩わしいことだと思いますが、

箸を置く時間も作って落ち着いて食べるようにしましょう。

利き手ではない手で食べる

利き手ではない手で食べる事で、物理的に食べにくくなり食事時間が長くなります。

また、普段とは違う刺激を脳に与えることができ、脳の活性化にもつながります。

誰かと一緒に食事をする

人と話しながら食事を取ることで、食事時間が長くなります。

昼食や夕食に、友人や同僚を誘い、楽しい食事時間を作るようにすると良いでしょう。

まとめ

食事時間20分未満が早食いの目安です。

早食いをすることは、肥満や胃腸への負担につながります。

そのため、早食いをやめることで肥満防止や胃腸への負担軽減、さらには脳への刺激、あごの筋力の維持などの良い効果を得ることができます。

早食いを防ぐためには、咀嚼回数を増やすことや箸を置きながら食べる、利き手ではない手を使うなどの方法があります。

日々忙しい方でも、食事だけは落ち着いて食べるようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。



参考

早食いと肥満の関係性 よく噛むことのメリットや早食い防止の工夫を紹介(サントリー健康情報コラム)