「エプリッチとは何ですか?」
「エプリッチにはどんな商品がありますか?」
などの疑問はありませんか?
この記事では、エプリッチシリーズ一覧や特徴、メリット・デメリットについて紹介します。
目次
エプリッチとは
エプリッチとは「フードケア」が展開する栄養補助食品のシリーズの事です。
エプリッチシリーズの中でも有名な商品が、
さっぱりとしていることが特徴の「エプリッチSara」です。
エプリッチの特徴
エプリッチには以下のような特徴があります。
- エネルギー補給
- 特定の栄養素高配合
- 口当たりの良い飲料タイプもある
エプリッチはすべてがエネルギー補給を目的とした商品です。
また、他のメーカーの栄養補助食品とはやや異なり、五大栄養素バランスよく配合されたものではなく、「カルシウム」「亜鉛」など一部の栄養素が高容量配合されたものが多いです。
また、他のメーカーの栄養補助食品とは異なり、さっぱりとした口当たりが特徴の商品があることが特徴です。
エプリッチシリーズを用途別に見てみよう
前述した通り、全てエネルギー補給目的です。
商品 | エネルギー | タイプ | 備考 |
---|---|---|---|
ゼリー (とうふ風味以外) | 360kcal/220g | ゼリー (ブリック) | 学会分類2021 コード1j BDAA2250mg |
ゼリー (とうふ風味) | 240kcal/207g | ゼリー (ブリック) | 学会分類2021 コード1j BCAA2400mg 甘くない味付け |
パウチゼリー | 200kcal/120g | ゼリー飲料 | ビタミン配合 ミルクベース |
すいすいパウチゼリー | 120kcal/160g | ゼリー飲料 | 脂質0.1g ビタミン配合 すっきり系 |
ドリンク | 200kcal/125ml | 飲料 | 亜鉛、銅、食物繊維高配合 ミルクベース |
ドリンクSara | 200kcal/125ml | 飲料 | 脂質0g ビタミン、亜鉛配合 すっきり系 |
ドリンクすいすい | 160kcal/125ml | 飲料 | 脂質0g 水溶性ビタミン、亜鉛、鉄配合 すっきり系 |
1つずつ見てみよう
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 360 |
内容量(g) | 220 | たんぱく質(g) | 12.1 |
アレルゲン | 乳 ゼラチン | 脂質(g) | 16.5 |
PFC比 | 14:41:45 | 炭水化物(g) | 41.0 |
味の種類 | 11種類 | 食塩相当量(g) | 0.4 |
備考 | BCAA2250mg 学会分類2021 コード1j | 水分量(g) | 148.9 |
好きな形にカットしたり、冷やし固めて食べる事ができる。
嚥下能力の低下している人も使える。
とうふ風味は栄養成分が異なるため注意。
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 240 |
内容量(g) | 207 | たんぱく質(g) | 13.9 |
アレルゲン | 乳 大豆 ゼラチン | 脂質(g) | 14.7 |
PFC比 | 23:55:22 | 炭水化物(g) | 15.1 |
味の種類 | 1種類 | 食塩相当量(g) | 0.4 |
備考 | 亜鉛4.6mg 銅0.4mg BCAA2400mg 学会分類2021 コード1j | 水分量(g) | 162.5 |
炭水化物のうち4.3gは食物繊維となっており、食物繊維も摂ることができる。
普通の豆腐に比べると脂質が多いので、豆腐のようにして食べる際は注意が必要。
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
内容量(g) | 120 | たんぱく質(g) | 7.1 |
アレルゲン | 乳 | 脂質(g) | 5.5 |
PFC比 | 14:25:61 | 炭水化物(g) | 30.8 |
味の種類 | 5種類 | 食塩相当量(g) | 0.01 |
備考 | ビタミン配合 | 水分量(g) | 76.6 |
ミルクベース。
嚥下能力の低下している人も使える。
リキャップできるため、飲みたいときに飲みたい分だけ出せる。
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 160 |
内容量(g) | 120 | たんぱく質(g) | 8.0 |
アレルゲン | りんご ゼラチン | 脂質(g) | 0.1 |
PFC比 | 20:1:79 | 炭水化物(g) | 32.3 |
味の種類 | 2種類 | 食塩相当量(g) | 0.14 |
備考 | ビタミン配合 | 水分量(g) | 79.4 |
すっきり系。
嚥下能力の低下している人も使える。
リキャップできるため、飲みたいときに飲みたい分だけ出せる。
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
内容量(ml) | 125 | たんぱく質(g) | 8.2 |
アレルゲン | 乳 | 脂質(g) | 5.2 |
PFC比 | 約16:23:60 | 炭水化物(g) | 32.2 |
味の種類 | 6種類 | 食塩相当量(g) | 0.3 |
備考 | 亜鉛4.1mg 銅0.3mg 食物繊維4.6g | 水分量(g) | 93.6 |
ミルクベース。
栄養補助飲料の中では食物繊維を豊富に含んでいる。
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
内容量(ml) | 125 | たんぱく質(g) | 8.0 |
アレルゲン | ゼラチン | 脂質(g) | 0 |
PFC比 | 16:0:84 | 炭水化物(g) | 42.0 |
味の種類 | 4種類 | 食塩相当量(g) | 0.05~ 0.25 |
備考 | 亜鉛4.0㎎ | 水分量(g) | 94.5 |
さっぱり系。
脂質が全く入っていないため、脂質の欠乏には注意が必要。
逆に、他の食事(補食)で脂質を多く摂取している場合は合う。
用途 | エネルギー・ たんぱく質補給 | エネルギー(kcal) | 160 |
内容量(ml) | 125 | たんぱく質(g) | 8.0 |
アレルゲン | ゼラチン | 脂質(g) | 0 |
PFC比 | 20:0:80 | 炭水化物(g) | 32.0 |
味の種類 | 4種類 | 食塩相当量(g) | 0.07 |
備考 | 亜鉛3.5mg 鉄2.3mg | 水分量(g) | 100 |
1つ前のエプリッチSaraに似ている。
Saraより、エネルギー(炭水化物)が少なく、水分が多い。
エプリッチのメリット
エプリッチのメリットについて紹介します。
- 少量高カロリー
- さらさら系の商品がある
- キャップ付きの商品は、少量ずつ試せる
125ml当たり200kcalが摂れるなど、少量高カロリーが魅力的です。
食欲の無い方や体重の維持・増加をしたい方におすすめです。
他のメーカーの栄養補助食品とは違い、さらさらとした口当たりの商品があります。
また、色味も人工的に作られた飲料という感じはなく、ジュースに近いです。
他のメーカーのどろっとした栄養補助食品が苦手な方は、エプリッチを試してみる価値があると思います。
「パウチゼリー」と「すいすいパウチゼリー」はキャップ付きのため、器などに出しながら食べる事で少量ずつ食べる事ができます。
一度に多く食べられない場合などにおすすめです。
エプリッチのデメリット
エプリッチのデメリットについて紹介します。
- 栄養バランスが悪い
- 他メーカーに比べると栄養面はやや劣る
「すいすいパウチゼリー」「ドリンクSara」「ドリンクすいすい」
の3商品は脂質がほぼ無く、栄養バランスが悪いです。
食欲が低下しているにも関わらず、こればかりを飲んでいたら脂質が足りなくなる可能性があります。
一方で、「脂質0」なんですが、ある意味メリットでもあります。
栄養補助食品はエネルギー量を増やすために、脂質含有量の多い商品が多数あります。
実際の商品名をあげると、「アイソカルゼリーもっとハイカロリー」
50g当たり200kcalという少量高カロリー商品で、脂質が14.2g入っていています。
こういった脂質の多い栄養補助食品との相性が非常に良いです。
エプリッチの脂質0商品×脂質の多い少量高カロリー商品
を取り入れることで、栄養バランスが調和されます。
それぞれ1つずつ見ると、栄養バランスが悪いですが、2つを1つとして見ると栄養バランスが良くなります。
こういった取り入れ方がおすすめです。
他のメーカーの栄養補助食品には、五大栄養素バランスよく含まれている物があり、それを1つ取り入れておけば安心できますが、エプリッチは五大栄養素バランスよく入っていないため、エプリッチ1つでは安心できないです。
他の栄養素の不足に注意しながら取り入れましょう。
まとめ
エプリッチは「フードケア」が展開する栄養補助食品のシリーズであることが分かりました。
エネルギー補給目的の商品が展開されており、他ではあまり無いさらさら系の飲料があることが特徴です。
栄養素量には注意が必要です。
医師・栄養士の指導を受けている方は、指導に基づいて使用されることを推奨します。
また、栄養補助食品の多量摂取により、健康が増進するものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、バランスの良い食事を心がけましょう。