「栄養補助食品はいつ食べたらいいですか?」
「栄養補助食品だけで済ませてもいいのですか?」
など、栄養補助食品の取り入れ方に悩んでいる方もいると思います。
この記事では、栄養補助食品の取り入れ方について紹介します。
栄養補助食品とは
高齢者や病者などで、通常の食事だけでは必要な栄養素を摂れない場合に、
栄養素の摂取を補助する目的で使用される食品です。
体重が低下しないように、また、栄養状態が悪化しないように取り入れられることが多いです。
詳しくはこちらをご覧ください。
栄養補助食品(補食)とは【管理栄養士解説】栄養補助食品の取り入れ方
栄養補助食品の上手な取り入れ方についてご紹介します。
食事+1品として使う方法です。
主に、体重を増やしたい方や栄養のバランスを整えたい方向きです。
朝食、昼食、夕食それぞれに「エネルギー補給用」の栄養補助食品をプラスして取り入れると良いでしょう。
いずれか一食に「ビタミン・ミネラル配合」の栄養補助食品をプラスして取り入れると良いでしょう。
ただし、肥満体型の方やサプリメントなどで栄養補給をしている方は栄養補助食品を取り入れる必要はありません。
ハーフ食(料理を全て半分量にする食事)+1品として使う方法です。
主に、食欲が低下している方、食形態が低下している方向きです。
ハーフ食にすることで全体のかさが減り、食事を食べてくれるようになる可能性があります。
そうすることで、食事を食べられるという自信につながりますが、エネルギー量が半分に減ってしまいます。
エネルギー不足にならないよう、「ビタミン・ミネラルが配合されているエネルギー補給用」の好きな味付けの栄養補助食品をプラスして取り入れると良いでしょう。
きざみ食やペースト食は、水分を加えて調整する場合が多く、見た目の食事量が増加してしまいます。
(例えばご飯180gと同程度のカロリーの全粥量は430gと、見た目では茶わんから丼ぶりになるくらい変化します。)
そうなった場合、食事量を減らさないと完食できません。
食事量を減らした分、栄養補助食品を追加することで、エネルギー不足になることを防げます。
このような場合は「エネルギー補給用」の栄養補助食品をプラスして取り入れると良いでしょう。
おやつ・間食として使う方法です。
1回の食事を多く食べられない方や健康的な食事を心がけたい方向きです。
食事に栄養補助食品を追加しても、多すぎて食べられない方もいます。
そこで、比較的お腹が空いている午前10時、午後3時などのおやつの時間に栄養補助食品を取り入れることで、食事量を増やすことができます。
このような場合は、「エネルギー補給用」の栄養補助食品をプラスして取り入れると良いでしょう。
洋菓子、スナック菓子などは脂質が多く体に悪影響を及ぼす可能性があります。
健康を意識して、何か食べたいという場合には「ビタミン・ミネラル」が入っている栄養補助食品がおすすめです。
1日の栄養バランスを整えることもでき、お腹も満たされます。
欠食を防ぐために使う方法です。
体調が悪くて食事が食べられない方や忙しくて食事を食べる時間が無い方向きです。
何も食べないでいると、体力がさらに低下してしまう可能性があります。
体調が悪くても、少しは食事を摂るようにしましょう。
そんな時は、手軽に摂れる「エネルギー補給用」栄養補助食品がおすすめです。
忙しいからと言って、何も食べずにいると集中力が低下してしまい、パフォーマンスが低下してしまいます。
栄養補助食品をメインにすることはあまりおすすめできませんが、何も食べないよりは食べた方が良いです。
栄養バランスの乱れを避けるためにも、「ビタミン・ミネラルが配合されているエネルギ補給用」の栄養補助食品を取り入れると良いでしょう。
栄養補助食品だけで済ませてもいいの?
あまりおすすめしませんが、
食欲がない時や、食事が食べられない時などの最悪の場合は栄養補助食品だけでも構いません。
しかし、
「毎食」栄養補助食品だけであったり、
「毎日」朝食は栄養補助食品だけというのは、おすすめできません。
単純にエネルギー不足になってしまう可能性がある、というのと、
食事の楽しみを得られなくなってしまうためです。
食事は栄養を取るだけではなく、楽しみの一つとしても大切なことです。
元気で食事がとれる間は、健康に配慮しながら楽しんで食事をするようにしましょう。
まとめ
栄養補助食品の上手な取り入れ方を4つご紹介しました。
「食事+1品として」
「ハーフ食+1品として」
「おやつ・間食として」
「欠食を防ぐため」
栄養補助食品の取り入れ方は、みんなそれぞれ違います。
自分に合った取り入れ方を選びましょう。
また、栄養補助食品だけで済ませてしまうのはおすすめしませんが、何も食べないよりはマシですので、食欲がない時や食事が食べられない時などは活用するようにしましょう。
医師・栄養士の指導を受けている方は、指導に基づいて使用されることを推奨します。
また、栄養補助食品の多量摂取により、健康が増進するものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、バランスの良い食事を心がけましょう。