食欲が低下している高齢者へ、低栄養対策としておすすめのメイバランスですが、
おすすめされたのは良い物のこんなお悩みはありませんか?
「メイバランスってどういう効果があるの?」
「メイバランスは1日に何個飲めばいいの?」
そのほかにも、
「食欲はあるんですが、体重増加目的で飲んでもいい?」
など、この記事ではメイバランスのあれこれについて管理栄養士でもある筆者が解説していきます。
目次
メイバランスとは
メイバランスとは、「明治」が販売している栄養補助食品の事です。
少量高カロリーであることや、栄養素をバランスよく含んでいることが特徴です。
また、商品ラインナップが豊富で様々なシリーズを展開しており、自分に合うものを選ぶことができます。
その中でも、ドラッグストアやスーパーなどで売っている商品ラインナップがこちらの5つです。
商品名 | 明治メイバランス Miniカップ ミルクテイスト | 内容量(ml) | 125 |
用途 | エネルギー補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
アレルゲン | 乳・大豆 | たんぱく質(g) | 7.5 |
PFC比 | 15:25:60 | 脂質(g) | 5.6 |
味の種類 | 7種類 | 炭水化物(g) | 31.8 |
備考 | 特別用途食品 「総合栄養食品」 | 食塩相当量(g) | 0.33 |
おすすめ度 | 水分量(g) | 93.9 |
メイバランスシリーズの中でも唯一、特別用途食品「総合栄養食品」の表示許可を得ている商品。
栄養バランスが非常に良い。
商品名 | 明治メイバランス Miniカップ 発酵乳仕込み | 内容量(ml) | 125 |
用途 | エネルギー補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
アレルゲン | 乳・大豆 | たんぱく質(g) | 7.5 |
PFC比 | 15:25:60 | 脂質(g) | 5.6 |
味の種類 | 4種類 | 炭水化物(g) | 32.2 |
備考 | 乳酸菌飲料 | 食塩相当量(g) | 0.28 |
おすすめ度 | 水分量(g) | 93.5 |
明治の技術でもある乳酸菌を配合している商品。
下痢や便秘の方におすすめ。
商品画像は載せませんでしたが、ミルクテイストと同じカップです。
商品名 | 明治メイバランス ArgMiniカップ | 内容量(ml) | 125 |
用途 | エネルギー・アルギニン補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
アレルゲン | 乳・大豆 | たんぱく質(g) | 10.0 |
PFC比 | 20:34:46 | 脂質(g) | 7.5 |
味の種類 | 2種類 | 炭水化物(g) | 25.0 |
備考 | アルギニン2500mg | 食塩相当量(g) | 0.34 |
おすすめ度 | 水分量(g) | 94.4 |
特定の条件下で効果を有する「アルギニン」が配合された商品。
商品画像は載せませんでしたが、ミルクテイストと同じカップです。
商品名 | 明治メイバランス ソフト Jelly | 内容量(ml) | 125 |
用途 | エネルギー補給 | エネルギー(kcal) | 200 |
アレルゲン | 乳・大豆 | たんぱく質(g) | 7.5 |
PFC比 | 15:25:60 | 脂質(g) | 5.6 |
味の種類 | 8種類 | 炭水化物(g) | 31.6 |
備考 | ゼリータイプ | 食塩相当量(g) | 0.33 |
おすすめ度 | 水分量(g) | 94.5 |
ユニバーサルデザインフード区分の「かまなくてよい」食品形状。
まとまりやすく食べやすいが特徴の商品。
商品名 | 明治メイバランス アイス | 内容量(ml) | 80 |
用途 | エネルギー補給 | エネルギー(kcal) | 100 |
アレルゲン | 乳・卵 | たんぱく質(g) | 3.7 |
PFC比 | 15:30:55 | 脂質(g) | 3.4 |
味の種類 | 3種類 | 炭水化物(g) | 15.5 |
備考 | – | 食塩相当量(g) | 0.11~0.12 |
おすすめ度 | 水分量(g) | 37.7~38.8 |
補食にしては珍しいアイス状の商品。
食べすぎには注意が必要だが、補食のバリエーションを増やすにはおすすめ。
これら5商品以外にもメイバランスシリーズは展開されています。
他にもご興味のある方は、以下のメイバランスシリーズ一覧、そして特徴などをまとめた記事をご覧ください。
【メイバランスシリーズ一覧】特徴やメリット・デメリットも徹底解説メイバランスの効果
メイバランスを飲むことで、期待できる効果について3つご紹介します。
低栄養とは、栄養素の摂取が生体の必要量より少ないときに起こる体の状態。
健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状態を指します。
低栄養/PEM|e-ヘルスネット(厚生労働省)
高齢になると、食事の量が少なくなったり、食嗜好が変わってくるため、栄養バランスに偏りが生じやすくなります。
このような食生活を続けていると、低栄養のリスクが高まってしまいます。
そんな時に、メイバランスを飲むことで、
少量(125ml)で高エネルギー(200kcal)を摂ることができ、
不足しがちなビタミン・ミネラルも摂取することができます。
食欲がない方でも摂りやすいサイズのため、低栄養対策に期待ができます。
メイバランスは、125mlで200kcal摂ることができます。
エネルギー(カロリー)を摂ることで、体重増加が期待できます。
しかし、急激な体重増加は危険なため、少しずつ体重を増やすためにも、1日1本から始めるべきです。
「明治メイバランス」は以下のように表示することを、消費者庁に許可された特別用途食品でもあります。
「明治メイバランス」は、食事として摂取すべき栄養素がバランスよく含まれている総合栄養食品です。通常の食事で十分な栄養を摂ることができない方や低栄養の方の栄養補給に適しています。
この表示許可を得ている商品はメイバランスミルクテイストシリーズのみですが、
他のメイバランス商品も5大栄養素をバランスよく含んでおり、不足しがちなビタミン・ミネラルまでしっかりと摂ることができます。(明治公式ホームページでは食物繊維も入れた6大栄養素と表示されている)
管理栄養士の私でさえ、自分がどの栄養素を摂りすぎていて、どの栄養素が不足しているか、しっかり把握することはできていません。
そんなときに、メイバランスを飲むことで、ある程度の栄養素が摂れたなと安心することができる点は良いですよね。
メイバランスは1日何本がいい?
メイバランスの必要量は人によって異なります。
各必要本数に合わせて、例を紹介します。
ただし、以下に記載する使用個数は一つの例です。
これに当てはまらない方もいることをご承知おきください。
1日0本(たまに飲めばいい方)は
体型が痩せ(BMI18.5未満)ではなく、1人前の外食やお弁当を残さず食べる事ができる方。
そのような方は、メイバランスを1日1個以上飲むことで、肥満体型になってしまう可能性があります。
基本的には1日0本で、風邪を引いた時や、食事が食べられなかった時などにたまに飲めば大丈夫だと思います。
それでも、栄養バランスが気になるから1日1本は飲みたいという方へ。
ご飯量を20~40gほど減らして、メイバランスを1日1本飲むようにしましょう。
(これで痩せてしまうようでしたら、ご飯量を元の量に戻していただいて構いません。)
1日1本をおすすめする方は、
食欲が低下しており、1人前の外食やお弁当を6~8割ほどしか食べられない方。
かつ、体型が痩せ(BMI18.5未満)ではないが、体重が低下している方。
そのような方は、昔と比べて食事の量が減り、放置しておくと、体型が痩せ(BMI18.5未満)になってしまう可能性があります。
高齢者の痩せは、免疫力の低下など様々な問題を生じさせる恐れがありますので、痩せ体型にはならないように1日1本メイバランスを飲むことをおすすめします。
1日2本をおすすめする方は、
食欲が低下しており、1人前の外食やお弁当を6~8割ほどしか食べられない方。
かつ、体型が痩せ(BMI18.5未満)の方。
まず、痩せを解消するために、少しずつ体重を増やす必要があります。
1日2本(400kcal)摂れば、
1か月で12000kcalを摂ることができます。
12000kcalでおよそ1.5㎏程度の体重増加が見込めます。
そのようにして、体重を増やし痩せを解消させましょう。
痩せ体型ではなくなったら、様子を見ながら1日1本にしましょう。
可能性の一つとして、痩せ(BMI18.5未満)である場合、低栄養になっている可能性もあります。
場合によっては1日3本飲んだ方がいい可能性もあります。
心配な方は医師、管理栄養士に相談しましょう。
1日3本をおすすめする方は、
食欲が低下しており、1人前の外食やお弁当を半分以上食べられない方。
かつ、体型が痩せ(BMI18.5未満)の方。
体重増加のためにメイバランスを1日3本飲むことをオススメします。
また、このような場合、低栄養であるリスクが非常に高いです。
医師や管理栄養士へ早急に相談してください。
メイバランスはどのタイミングで飲めばいい?
メイバランスは基本的にはいつ飲んでいただいても構いませんが、おすすめのタイミングをご紹介します。
食欲が低下している方には、難しいかもしれませんが、お茶感覚で食事と一緒に飲んでみてはいかがでしょうか。
食事と一緒に摂ることで、栄養素をより吸収しやすくなります。(鉄とビタミンCなど)
また、私が病院で管理栄養士をしているときは、食欲がない方に対して、メイバランスだけでも全部飲んでみましょう。と声をかけながら、食事を見守っていました。
意外と皆さん飲んでくれました。
メイバランスは基本的に甘い味付けなので、おやつ感覚としても飲めると思います。
また、食欲が低下している方には、「水分補給だよ。」と言って見守っていると、飲んでくれることが多かったです。
メイバランスの中でもオススメは?どこで買える?
先程メイバランスの中から、ドラッグストアなどでも売られている5商品を紹介しましたが、その中でも特におすすめの商品が、「明治メイバランス ミルクテイストシリーズ」です。
特別用途食品の表示許可を得ているだけあって、ビタミン・ミネラル含有量が他の商品より多いです。
ただ、エネルギーに重点を当てる場合、どの商品でも(アイス以外)125ml・200kcalなので好きな味のもので良いと思います。
ドラックストア・スーパー・明治の宅配・調剤薬局・通信販売などで買うことができます。
お試しで飲んでみようと思っている場合は、ドラックストアや調剤薬局で1、2本買って飲んでみてはいかがでしょうか。
大量に買う場合は、ネット通販で買うほうが少しお安くなっています。
まとめ
メイバランスは、エネルギー補給の栄養補助食品として様々なラインナップがあることが分かりました。
メイバランスの効果としては、低栄養対策が期待できることや体重増加に期待ができます。
また、1日の使用個数についても解説しました。
ただし、1日の使用個数はあくまで目安です。詳しくは医師・管理栄養士の指導のもと使うようにしてください。
最後に、メイバランスはあくまで「補助」食品です。
メイバランスをたくさん飲んだからと言って、健康増進効果が得られるわけではありません。
正しい容量・用法のもと取り入れるようにしましょう。
医師・栄養士の指導を受けている方は、指導に基づいて使用されることを推奨します。
また、栄養補助食品の多量摂取により、健康が増進するものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、バランスの良い食事を心がけましょう。