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ゼリータイプの栄養補助食品のメリット・デメリット

高齢者や病者などで、通常の食事だけでは必要な栄養素を摂れない場合に、
栄養素の摂取を補助する目的で使用される栄養補助食品

そんな栄養補助食品には、

ゼリータイプの商品と
飲料タイプ(ドリンクタイプ)の商品があります。

「どっちの商品を選べばいいの?」
「おすすめの補食は?」

など気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ゼリータイプの栄養補助食品のメリット・デメリットなどを紹介します。

ゼリータイプの栄養補助食品のメリット

ゼリータイプのメリットを3つご紹介します。

嚥下能力が低下してても食べやすい

介護食として販売されている栄養補助食品は、咀嚼に関連する能力は不要で、スプーンですくった時点で適切な食塊状となっている、均質でなめらかかつ離水が少ないゼリー・プリン状の食品であることが多いです。※1

ブログ後方で紹介する「アイソカルゼリー」もえん下困難者用食品 許可基準Ⅱの許可がされているなど、嚥下能力が低下している人でも選ぶことができます。※2

ただし、市販で売られている商品の中には、かたさがあって舌と口蓋で押しつぶす必要がある商品や、口腔内で多量に離水する商品もあるため注意が必要です。※1

おやつ感覚でいつでも食べられる

普通のゼリーをおやつとして食べるのと同じで、ゼリータイプの栄養補助食品もおやつ感覚で手軽に食べられる点が魅力です。

食事を拒否する方でも、「おやつが食べたい」と仰る方は多くいます。

そんな時に、「おやつ」として栄養補助食品を食べてもらと支援者の立場からも安心できます。

咀嚼ができる

先程も記載しましたが、介護食は咀嚼能力が無くても食べられるように設計されている商品ですが、
ゼリー状の商品のため、もちろん咀嚼をすることもできます。

少なからず咀嚼をすることで、摂食嚥下機能の維持に役立ちます。

また、咀嚼により食べる楽しみを感じることにも繋がり、食思の回復にもつながります。

飲料タイプの栄養補助食品は、咀嚼をすることができない(そもそも不要)ですので、これは大きなメリットです。

ゼリータイプの栄養補助食品のデメリット

ゼリータイプのデメリットを3つご紹介します。

スプーンが必要

飲料タイプの商品は、何も用意せずとも飲むことができましたが、
ゼリータイプの商品は、スプーンが必要です。

飲料タイプに比べると、ひと手間増えてしまいますね。

飲料タイプに比べるとエネルギーが少ない

飲料タイプの商品は1本200kcalのものがいくつもあります。

対して、カップゼリーの商品は80~160kcalのものが多いです。

エネルギー補給目的ならば、飲料タイプの方がいいですね。

しかし、これは「カップ型」のゼリーの話です。
ゼリータイプの栄養補助食品にもエネルギーの多いものはあります。

それが、「ブリック型」のゼリー商品です。
が!ブリック型にもデメリットがあります。

ブリックタイプの商品は開けるのが面倒臭い・量が多い

理由がこちら。

「明治メイバランスブリックゼリー(明治FEEDメディカルケア)」より画像引用

飲料タイプ、カップ型のゼリータイプの商品と比べると、工程が多いです。

あと、一人で丸々1個食べるには量が多いです。お腹いっぱいになります。

病院では1回につき1/3量を提供していた商品です。

これがやや難点ですね。

総じて、エネルギー補給が目的なら、飲料タイプの栄養補助食品が断然おすすめです!

ゼリータイプの栄養補助食品の選び方

栄養補助食品は多種類あるため、自分に合うものを選ぶようにしましょう。

食べる目的に合わせよう

なぜ栄養補助食品が必要なのですか?目的に合わせて選びましょう。

以下のような方はエネルギー補給のための栄養補助食品を選びましょう。
・食欲が低下している
・体重が減少してしまった
・栄養状態が悪い

以下のような方はたんぱく質補給のための栄養補助食品を選びましょう。
・リハビリをしている
・栄養状態が悪い

以下のような方はビタミン・ミネラル補給のための栄養補助食品を選びましょう。
・鉄を摂りたい
・ビタミンを摂りたい

食べるタイミングに合わせよう

食事と一緒に飲むのであれば、その食事に合う味の物を選びましょう。

また、間食・おやつとして飲むのであれば、甘い味付けの物をスイーツ感覚で選んでみてはいかがですか?

嚥下能力に合わせよう

特別用途食品の表記や、学会嚥下調整食分類の表記を参考にすると良いでしょう。

栄養補助食品の中にも、離水しやすいゼリーやバラバラになりやすいゼリーもあります。
そのようなゼリーは、嚥下能力が低下している人にとって誤嚥に繋がるリスクになるため注意が必要です。

好きな味を探そう

栄養補助食品の味は独特です。

中には苦手な人もいると思います。

しかし、栄養補助食品といっても様々な種類の商品がありますので、自分の好きな味を探してみてください。

(病院で管理栄養士をしているときは、「アイソカルゼリーの黒糖味美味しいよな」と声をかけてくれた患者さんがいました。)

購入できる場所で選ぼう

購入できる場所は、ドラックストアネットショップなどがあります。

ネットショップではケース単位(12個、24個など)で売られているものが多いですが、
ドラックストアでは1個単位で販売されているため、お試しの場合はドラックストアで買ってみるのも良いのではないでしょうか。

おすすめの栄養補助食品

エネルギー補給

エネルギー補給の栄養補助食品はかなりの数がありますが、厳選して3つご紹介します。

アイソカルゼリーハイカロリー

(出典:amazon.co.jp)

1カップ(66g)で150kcalものエネルギーを摂ることができます。

またアイソカルゼリーハイカロリーは特別用途食品の
【えん下困難者用食品】として、
本品は、誤嚥防止を目的としたえん下困難者に適した食品です。
(許可基準Ⅱ)
※2

と、表示することが消費者庁に許可された食品で、信頼性があります。

誤嚥防止を目的とした商品とのことで、安心して選ぶことができます。

また、種類も豊富で12種類の味があります。

さらに、医療・介護現場でのシェアNo.1※3で、カップゼリー界の王様ですね。

しかし!ビタミン・ミネラルはほとんど入っていないです。

メイバランスブリックゼリー

(出典:amazon.co.jp)

1パック(220g)で350kcalものエネルギーを摂ることができます。

ブリックタイプの商品のため開けるのは面倒臭いですが、半分ずつ食べたり、1/3ずつ食べたり分割できる点は良いですね。

また、ビタミン・ミネラル・食物繊維も入っており様々な栄養素を一度に摂れる点も魅力的です。

種類も豊富で10種類の味があります。

エンジョイゼリープラス

(出典:amazon.co.jp)

1パック(220g)で360kcalものエネルギーを摂ることができます。

こちらもブリックタイプの商品のため開けるのは面倒臭いですが、半分ずつ食べたり、1/3ずつ食べたり分割できる点は良いですね。

また、ビタミン・ミネラル・食物繊維も入っており様々な栄養素を一度に摂れる点も魅力的です。

さらにシールド乳酸菌が入っているため、整腸作用などを得られる可能性もあります。

種類数はやや劣りますが、8種類の味があります。

たんぱく質補給

他の栄養補助食品と比べると、たんぱく質の比率が多かったりアミノ酸などが入っているものなどがあります。
2つご紹介します。

ブイ・クレスCP10(シーピーテン)ゼリーミックスフルーツ

(出典:amazon.co.jp)

1カップ(80g)にたんぱく質が12gも入っています。

また、ブイ・クレスCP10(シーピーテン)ゼリーミックスフルーツは特別用途食品の
【えん下困難者用食品】として、
本品は、えん下困難者に適したゼリー食品です。
(許可基準Ⅰ)※2

と、表示することが消費者庁に許可された食品で、信頼性があります。

嚥下能力に不安があり、栄養状態が悪い方などにおすすめです。

エンジョイ小さなコラーゲンゼリー

(出典:amazon.co.jp)

1カップ(45g)にたんぱく質が6g入っています。

約6㎝×約1.2㎝幅のゼリーで、無理せず食べられるサイズが魅力の商品です。

2種類の味があります。

ビタミン・ミネラル補給

ビタミン・ミネラル補給は、美容に関心がある方などにおすすめです。
2つご紹介します。

ブイ・クレスCP10(シーピーテン)ゼリーミックスフルーツ

先程も紹介しましたが、ビタミン・ミネラルも入っています。

ちなみに、特別用途食品の表記はありませんが、オレンジ味もあります。

ただし、ビタミンK、マンガン、銅、クロム、ヨウ素、モリブデンは入っていません。ご注意ください。

ビタミンサポートゼリー

(出典:amazon.co.jp)

ビタミン・ミネラルに加えて、食物繊維やシールド乳酸菌も入っているため整腸作用が期待できます。

また、たんぱく質・脂質が入っていないため、味も普通のゼリーに近いです。

ただし、ビオチン、マンガン、ヨウ素、クロム、モリブデンは入っていません。ご注意ください。

おやつ感覚

量が小さい物や甘くない物もあり、おやつ感覚で食べられる栄養補助食品を2つ紹介します。

ミニタス

(出典:amazon.co.jp)

1カップあたり25~27gほどの小さい商品です。
以下の3種類があります。

エネルギーゼリー(25g、100kcal)

たんぱく質ゼリー(26g、たんぱく質5g)

食物繊維ゼリー(27g、食物繊維7g)

小さいゼリーですが、ある1点に特化した内容の物になっているため、一人ひとりに合わせることができます。

ごく少量のため、食欲が低下している方にもおすすめです。

和風だし香る茶わん蒸し

(出典:amazon.co.jp)

1カップ(80g)あたり100kcalのエネルギーが摂れます。

「茶わん蒸し」という商品名のとおり、甘くないことが特徴です。

甘い補食が苦手な方にピッタリです。

また、他の栄養補助食品は常温もしくは冷やして食べる事が多いですが、
この商品は70~80℃のお湯で湯煎すれば温かい状態でも美味しく食べる事ができます。

変わり種の栄養補助食品としておすすめです。

まとめ

「食欲が無くて食事を十分に食べられない」「栄養状態や体重が低下している」「嚥下能力に不安がある」方などは、ゼリータイプの栄養補助食品を食事に取り入れてみるのも良いと思います。

しかし、1食のメインを栄養補助食品へ置き換えてしまうと、かえって健康を損なってしまう可能性があります。食べる目的やタイミングを考慮して、無理なく取り入れることが大切です。

様々な種類があり、その方に適している栄養補助食品があります。
この補食ナビでも、様々な視点で記事を書いていきますので、補食選びの際には他の記事も参考にしてみてください。

栄養補助食品はあくまでも「補食」ですので、
食べすぎないようにしてください。





医師・栄養士の指導を受けている方は、指導に基づいて使用されることを推奨します。
また、栄養補助食品の多量摂取により、健康が増進するものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、バランスの良い食事を心がけましょう。

参考
※1「日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2021(日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食委員会)」
※2「特別用途食品 許可品目一覧(消費者庁)」
※3「【公式】アイソカルゼリー ハイカロリー ネスレの栄養補助食品【ハイカロリーゼリー】(ネスレヘルスサイエンスオンラインショップ)」