昔、梅干しは「一日一粒で医者いらず」と言われていたほど、健康食品して重宝されていました。
そんな梅干しですが、調べてみると健康効果を引き出す成分が多く存在していることが分かりました。
この記事では、梅干しの主な成分と効能、効果的な食べ方についてお話しします。
目次
梅干しの主な成分と効能
梅干しにはさまざまな成分が含まれており、嬉しい健康効果が期待できます。
バニリン(脂肪燃焼作用)
バニリンとは梅干しの香り成分で、脂肪燃焼作用を持つとされています。
梅干しを加熱することで、梅干しに含まれているバニリンの量が20%増えるという研究結果が出ています。
梅リグナン類(抗酸化作用)
梅リグナンとはポリフェノールの一種で、抗酸化作用を持っています。
その抗酸化作用により、シミやしわの原因になる活性酵素が除去され、老化やがんの予防につながると期待されています。
エポキシリオニレシノール(感染症予防)
エポキシリオニレシノールとは梅リグナン類(ポリフェノール)の一種で、インフルエンザウイルスの増殖抑制効果があるとされています。
また、ウイルス増殖抑制以外にも悪玉菌の増殖を抑制してくれる作用もあり、腸内環境を整える効果に期待ができます。
オレアノール酸(血糖上昇抑制)
オレアノール酸もポリフェノールの一種で、血糖値の上昇抑制作用があるとされています。
オレアノール酸は梅干し以外の食材にも含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用なども報告されています。
クエン酸(疲労回復効果)
クエン酸は梅干しの酸味成分で、疲労回復効果を始めとして、
ミネラルの吸収を助けてくれるキレート作用、細菌の増殖を防ぐことで食中毒予防などの効果を期待できます。
クエン酸に関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
クエン酸の効果や摂取時のポイントなど【管理栄養士解説】その他
他にも、胃炎や胃潰瘍の原因となるヘリコバクターピロリ菌の働きを抑制するシリンガレシノールや、
梅干しの酸味が副交感神経を優位にし、リラックス効果を得られる可能性があるとされています。
電子レンジで作る「焼き梅干し」
梅干しを加熱することで、「バニリン」が増えることが分かっています。
また、クエン酸が糖分と結合し、血流をよくして代謝を高める「ムメフラール」という物質が生成され、さらに脂肪燃焼効果を高めることに期待できます。
電子レンジでできる「焼き梅干し」の作り方
① 梅干しを耐熱容器に入れ、ふんわりラップをする。
② 500Wで1分加熱する。
これで完成です。
この焼き梅干しを、
ヨーグルトに入れて食べると、カルシウムの吸収も高めてくれます。
緑茶に入れて飲むと、美味しく緑茶の健康効果も同時に得ることができます。
まとめ
梅干しには、さまざまな健康効果が期待できることが分かりました。
また、加熱して食べることで、その健康効果を高められることもわかりました。
ただ、梅干しには塩分が多く含まれているため、食べすぎないように気を付けましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考
宇都宮洋才. ”梅干し博士おすすめの骨強化メニュー 梅干しヨーグルト”.名医が教える! 人生最後の10年を元気に生きる脳と体のつくり方. 2024年2月, 24~26
梅干しの健康効果が、どれくらいスゴイか知ってる? 毎日食べられる天然サプリメント(CHINTAI情報局)
梅干しに含まれている「バニリン」って何? ダイエット効果があるって本当?(熊平の梅)
梅干しを毎日食べるとどんな効果が? メリットやデメリットを解説します!(梅干し専門店石神邑)
梅干しの健康効果がすごい!栄養成分や食べる時のポイントを解説(PREZO)
↑その他にも、サルコぺニアなどの足を強くする方法や脳梗塞・心筋梗塞を防ぐ方法、老人性うつを防ぐ方法などについて書かれています。わかりやすく読めるので基礎知識のない方にもおすすめです。