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『骨折予防に』骨の形成に必要な栄養素【高齢者と栄養】

「年を取ると骨折しやすくなるって聞いたけど、どんな栄養を取ればいいの?」

「カルシウム・ビタミンD・ビタミンKが入った栄養補助食品が知りたい」

などのお悩みはありませんか?

この記事では、骨の大切さや骨に必要な栄養素についてお話しします。

楽しく過ごすためには「骨」が大事

引用:世界骨粗鬆症デー(WOD)(骨粗鬆症財団)

世界骨粗鬆症デー(国際骨粗鬆症財団(IOF)と世界保健機構(WHO)が共同により骨粗鬆症と骨代謝障害の啓発を目的として制定されたもの。)2022年のポスターでは、

「骨が健康なら続けられるこんなこと。」と題して

・四季を感じてお散歩

・自慢のスイーツづくり

・気持ちを落ち着かせて書道

・楽しくおしゃべり

・大好きなガーデニング

・素敵な演技に感動

と書かれており、人生には生きがいと骨密度が大事です。と締めくくっています。


骨折をすると、活動の幅に制限がかかってしまいます。

骨の健康を維持することは、楽しく生きる上で非常に重要なことです。

高齢者と骨の関係

骨量は20代をピークに年々低下していき、女性は閉経を期に骨量が減少することが分かっています。

また、男性も緩やかに減少していきます。

年齢と閉経にともなう骨量の変化(概念図)
引用:骨粗鬆症 -転倒などによる骨折が寝たきり・要介護につながる-(健康長寿ネット)

さらに女性では、骨粗鬆症有病率

60代で5人に1人

70代で3人に1人

80代で2人に1人

と、徐々にリスクが増加していくことがわかっています。


対策をせずに過ごすのではなく、

骨量の減少速度をより緩やかにするよう工夫することが大切です。

高齢者向けの介護食も
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骨の形成に必要な栄養素

骨の形成に必要な栄養素を知り、

それらを不足しないように摂取することで、骨量減少を少なくすることに期待ができます。

カルシウム

カルシウムは骨の重要な構成栄養素です。

体内のカルシウムは、99%が骨に存在しています。

ただ、以外にもカルシウムのみが重要というわけではなく、

腸管からのカルシウム吸収は、ビタミンDの栄養状態によっても影響を受けるなど、

栄養素全体の摂取・バランスを考えることが大切です。

カルシウムを多く含む食品

・牛乳、乳製品

・小魚

・緑黄色野菜

・大豆、大豆製品

ビタミンD

ビタミンDは、腸管からカルシウムの吸収を促進し、骨への沈着を助けてくれます

ビタミンDは紫外線に当たることで皮膚でも合成されます。

高齢者で不足状態にあることが報告されているため、

食事からの摂取や、1日15分ほど日光に当たることが必要とされています。

ビタミンDを多く含む食品

・魚類

・きのこ類

ビタミンK

ビタミンKは、骨の代謝に関する細胞に働きかけ、

骨形成を促進するとともに骨吸収を抑制することが報告されています。

ビタミンKを多く含む食品

・納豆

・緑色野菜

タンパク質

タンパク質は、骨の構成成分であるコラーゲンの材料となります。

また、骨密度に重要な働きをするのがMBP(乳塩基性タンパク質)と呼ばれるタンパク質です。

たんぱく質を多く含む食品

・肉

・魚

・卵

・大豆製品

その他

その他にも、マグネシウム、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などの栄養素が関わっており、

栄養バランスの整った食事を取ることが大切です。

食事摂取量が少ない場合は、栄養補助食品などの活用も検討することが必要です。

必要な栄養が含まれている栄養補助食品

骨に必要な栄養素がしっかりと含まれている栄養補助食品を2つご紹介します。

メイバランスmini

(出典:amazon.co.jp

カルシウム:120mg

ビタミンD :1.0μg

ビタミンK :4.2μg

たんぱく質:7.5g

その他ビタミン・ミネラルの有無:有り


栄養補助食品といったらコレ!というくらいメジャーな商品。


骨に必要な栄養素が入っていることはもちろん、低栄養改善、体重増加など様々な用途で使用できるベスト商品!

エンジョイカップゼリー

(出典:amazon.co.jp

カルシウム:200mg

ビタミンD :4.0μg

ビタミンK :7.0μg

たんぱく質:4.0g

その他ビタミン・ミネラルの有無:有り


メイバランスminiに比べると、カルシウムとビタミンDの含有量が多く、骨に必要な栄養素を摂ることができる。


ゼリータイプの商品のため嚥下能力が低下している人にも使用できる点が魅力。

まとめ

健康に過ごすためには骨の健康が重要だが、

加齢により骨量が減少することがわかりました。

骨の形成に必要な栄養素は、

「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」「タンパク質」などなどです。

栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。

また、食事摂取量の低下などで栄養バランスが乱れてしまう場合は、栄養補助食品を活用することを検討しましょう。




栄養補助食品の多量摂取により、健康が増進することはありません。

目安量に沿った使用を心がけましょう。

参考

世界骨粗鬆症デー(WOD)(骨粗鬆症財団)

数字でみる骨粗しょう症(骨粗鬆症財団)

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会)

ビタミンKの健康栄養機能に関する最新の知見,鈴木啓章,オレオサイエンス,第14巻第12号(2014)