「リハビリに通っているんですが、おすすめの栄養補助食品はありますか?」
「たんぱく質が摂れる栄養補助食品を教えてください。」
などのお悩みはありませんか?
この記事では、管理栄養士おすすめのたんぱく質補給に適した栄養補助食品を9商品紹介します。
目次
おすすめの選び方
たんぱく質補給を目的とするのであれば、10g以上入っている栄養補助食品がおすすめです。
商品の栄養成分表示を見て、たんぱく質含有量を確認しましょう。
リハビリをしている方には、BCAA含有量も重要になってきます。
BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)とは、筋肉のエネルギー源となる必須アミノ酸の事です。
体の中で合成できないため、食品から摂取する必要がある大切なアミノ酸で、筋肉の構成や疲労軽減などの効果が期待できます。
たんぱく質の中にも、「乳清(ホエイ)」「大豆」「コラーゲンペプチド」など種類があります。
各個人の目的に合わせて必要なたんぱく質を選ぶようにしましょう。
・リハビリ後の栄養補給 : 吸収速度が速い乳清(ホエイ)
・たんぱく質不足を補うため : 何でもいい
・皮膚のケアのため : コラーゲンペプチド
・植物性のたんぱく質がいい : 大豆
たんぱく質補給の商品は脂質が入っていないものなどもありますが、あくまでたんぱく質補給が目的なので、PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物バランス)は気にする必要はないでしょう。
ただ、極端に炭水化物、脂質が多いものは避けましょう。
リハビリ後にすぐに取り入れたい!という場合は手軽に食べられるかどうかも重要です。
その場合、スプーンが不要な飲料タイプの方が良いでしょう。
リハビリで体を動かした後は、水分補給も大切です。
あえて水分を多めに配合している商品もありますので、しっかり確認しましょう。
ビタミン・ミネラルが高容量配合されている商品もあります。そのような商品は1日1個までにしましょう。
また、ビタミンDは高齢者において、骨折のリスク低減や筋力維持に関係しています。
そのため、リハビリ時の栄養補給用に作られている補食にはビタミンDが多く含まれています。
食べすぎてしまうと、ビタミンDの過剰摂取になってしまいます。
※ビタミンDの耐用上限量:100㎍(成人以上、男女共通)
ビタミンDが入っている商品で1日の目安量が記載されていないものに関しては、1日3個を上限にすることをオススメします。
9商品を比較
おすすめ9選
リハビリをした後に飲む栄養補助食品のおすすめNo.1!
たんぱく質10g(BCAA2500mg)としっかりたんぱく質を補給することができます。
また、脂質が入っていない事と水分がしっかり入っている事により、さっぱりとした味わいで体を動かした後の栄養補給、水分補給には最適です。
個人的には1日1個で十分だと思います。
食事摂取量が減り、たんぱく質不足になっている人におすすめ!
食事量が低下してしまい、たんぱく質不足になっている場合は、栄養状態の悪化を防ぐためにもCP10が良いです。
たんぱく質・ビタミン・ミネラルが一度に摂れる商品なので、これ1つを食べるだけで少し安心できます。
飲料2種類・ゼリー2種類の計4種類ありますが、どれもたんぱく質量は同じなので、好きな味のもので大丈夫です。
リハビリ後に、ついでにエネルギーもしっかり摂りたいという方におすすめ!
リハたいむゼリーと違う点は、微量栄養素なども配合されている点です。
痩せ体型の方や、栄養素をしっかり摂りたいという方はリハたいむゼリーではなく、こっちが適しています。
たんぱく質をしっかり摂りつつ、アミノ酸による疲労回復効果を期待したい方におすすめ!
他の商品よりも、ロイシンが多いです。またシトルリンも高配合で、その2つのアミノ酸の効果が得られる可能性があります。
たんぱく質も11.0g入っており、しっかりと摂ることができます。
懸念点は、味がプロテイン飲料に近く、苦手な方もいるかな…というところです。
普通の食事のみでたんぱく質量を増やしたい人におすすめ!
ザバスなどの普通の粉末プロテイン商品と違う点は、ほぼ無味無臭という事です。
味噌汁などにも混ぜることができます。
普通の食事にプラスするだけなので、人工食品が苦手だという人にも抵抗感が少ないところが魅力です。
ただ、混ぜやすいと書いていますが、粉っぽさを完全に消すにはそれなりの技術が必要です。。
寝たきりなど、同じ姿勢をでいることが多い方で、たんぱく質を摂りたいという方におすすめ!
大きな特徴は、BCAAではなくアルギニンという事です。
アルギニンは褥瘡治療などで有効的な栄養素のため、寝たきりで体を動かさないような方のたんぱく質補給に適しています。
反対に、リハビリをしている方には、可もなく不可もなくといった感じです。
大豆由来のたんぱく質を摂りたい方におすすめ!
今回紹介する商品の中では、この商品だけが大豆由来のたんぱく質です。
植物性たんぱく質を摂りたい方に適しています。
亜鉛、鉄、ビタミンCが高配合されているため、1日1本までとやや使いにくいです。
あと、せっかく乳清たんぱく質を使っていないのに、カゼインNa(乳由来)を使っているため、乳アレルギーには引っ掛かります。
ゼリー商品でたんぱく質を補給したい人におすすめ!
意外とたんぱく質が多く入っているゼリー商品は少ないです。(おすすめ1位と2位はゼリー商品ですが…)
1個当たり、たんぱく質7.2gとしっかり摂ることができます。
栄養機能食品(亜鉛)のため、1日1個を目安にしてください。と書かれていますが、亜鉛5.0㎎しか入っていないので、他で亜鉛を摂らないのであれば2個食べても大丈夫です。
ほんの少量でたんぱく質を補給したい人におすすめ!
内容量26g当たりたんぱく質5.0gも入っています。
超少量のため、手軽に食べる事ができ、食欲不振の方でも食べやすいです。
たんぱく質5.0gと調節しやすい量も良いですね。
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まとめ
たんぱく質補給におすすめの商品を9つご紹介しました。
商品一つひとつ個性が違うため、自分に合う商品を見つけられると思います。
味が独特な物もありますが、栄養補給の大切さを理解し乗り越えられれば幸いです。
医師・栄養士の指導を受けている方は、指導に基づいて使用されることを推奨します。
また、栄養補助食品の多量摂取により、健康が増進するものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、バランスの良い食事を心がけましょう。
参考
日本人の食事摂取基準(2020 年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書(「日本人の食事摂取基準」策定検討会|厚生労働省)